ハワイ

今回記事で取り上げるのはハワイという2-5人用ゲーム
南国気分といいつつやるのは村を作っていく屯田兵の気分

例によってルールはBGAうぃきを参照されたい
ttps://w.atwiki.jp/bga9997/pages/42.html


BGA上で39分ということで中量級ゲームなのだが、一言で言うときつきつのリソースを楽しむゲーム
ルールは複雑なのでうぃきに丸投げ


このゲームの特徴としては、各ラウンドごとに金額の消費ノルマがあり、ノルマを達成できると得点を得られるシステム
また、通常の二倍の金額を払うことで同じ建物でも効果を倍(じゃない建物もあるけど)にできるんだけど、その二倍にかさ増しした分消費ノルマでは通常分扱いになるというリスク
別に達成しても得られるのは点数のみなのでラウンドによっては無視したりするのも選択肢の一つ

各ラウンドで値段が違うし、その値段で買えるのは一人までなので早いもの勝ち
そして現在地と売ってる場所が離れていると足(移動用の資源)の消費が多いと、いろんなものが組み合わさって良い味が出てる

 


日本語のタイル一覧がネットの海で見つからなかったので一応記載
まあゲーム中に基本的にずっと見えてるのでカーソル合わせれば必要ないっちゃないんだが・・・
私個人が考察する時にちょっと困ったので備忘録的に書いておく

 

○ティキ・カフナ
この2つは村に置かれず、島の端に自動的に配置される
左端に縦に置かれるティキは、まだ村が跡形もなくてもフライングで置ける
また、マス目に貝や足の絵が書いてあるが、そこまで到達するとその分を即時に貰える
序盤で安い時は狙う気がなくても他のプレイヤーに楽をさせないために確保しとくとプレッシャーをかけられて良い
ティキは1-2個目は5点、3-4個目は10点、5個目は15点を得られるため、合計で45点得られる

①ティキ
デフォルトだと7マス無いと村を成立しないがその基準を下げる(裏で取得すると2つ得られる)
村を何個作る気かで取るか決める
1つや2つ取ったところで焼け石に水なので妨害目的以外で取るなら3つ以上取ること

②カフナ
置かれた村が成立してるなら決められた点数を得る(裏で取得すると2つ得られる)
2つ程度は安い時を見計らって確保しておくこと
フラダンサー特化なら1つでも良い


3人戦ならティキ+カフナを大量確保して45点を狙うのが鉄板
貝と足が6つずつ手に入るので実は見た目よりも安い
四人戦で45点を狙うならある程度他を犠牲にする覚悟が必要

 

○コテージ
各種コテージの特徴として、村を作れるということがある
コテージを得なければ村を広げられないということ
三人戦だと気にする必要はないが、四人戦だとコテージが無いから村が広げられないということは発生し得るので注意すること
特に後半になってティキ、カフナへ移行しようとするとよくあるので初めからフラダンサーの点は下がるかもしれないがコテージだけでも下におろしておくこと

①貝のコテージ
評価B
毎ターン貝殻を1つ(裏なら2つ)生む
貝を消費して貝を生み出す建物を設置する矛盾。初めの1,2ラウンド以外は置く価値は薄い
目標ノルマを達成するための足しになるので序盤に置くのはアリ。4貝以上の時は裏で置く価値は無い
3貝でもなるべく避けたい

②足のコテージ
評価B
毎ターン足を1つ(裏なら2つ)生む
貝を消費して足を生み出すので泥縄的な気分になることもないのでプレイ方針に依るが中盤まで置く価値が一応ある
ペレ(神)やク(神)が取れてない時は一軒は建てたくなるが正解かどうかはわかりません
貝のコテージもそうだが村を広げないならフルーツの方が価値があるので基本的に村を広げること

③槍のコテージ
評価B
トークン(コスト表示に☓印で表記)を得るたびに1点(裏なら2点)を得る
毎ラウンド2つくらいなら取れなくはないそう考えると悪くはない
特に中盤以降でも一応意味があるコテージとしての価値は高い
確保するならまとめて何軒も建てて槍トークンを積極的に取るプレイングに寄せる価値を生み出したほうが良い
トークンを取る機会が自ずから増えるため、恐らく三人戦で強い

④交換コテージ
評価B
コストを支払う時に1つ(裏なら2つ)別のコストを混ぜて支払うことができる(通常はフルーツであっても1種類でしか払えない)
私は使ったこと無いけど使ってる人たちはかなり強いって言ってる
ペレで足がダブつく時なんかはいいかも?
仕方なく高コストに行かざるを得ないことの多い四人戦で強いと思われる

⑤ロングコテージ
評価C
効果なし(裏なら5点を得る)
三人戦なら狙って取ることはほぼない。ティキが少なく、ギリギリ成立しない村を無理やり成立させるぐらいしかないけど限定的過ぎる
四人戦ならコテージというだけで価値があるので無くはない
積極的に取りに行くことはまず無いが、2貝なら後半で裏で取って5点にしても良いか・・・?

 


○神様
神様の特徴は別の御柱であっても一つの村に一柱しか迎えられないということ
つまり、1ターン目で取る神様は吟味すべき
2ターン目以降は気にする必要はそんなにはないが、村を広げない時は注意

①ペレ
移動コストを2(裏の時は1)を超える時はそこまで下げる
評価A
裏で取得したときはボートと一緒に使いましょう。無限に動ける。最重要

②ロノ
ラウンド終了時のノルマ達成してれば2点(裏は4点)を得る
評価A
最初から取り、全部コンプした場合は10点(裏で20点)になると考えると強い
当然、目標達成する気がなければ取ってはならない

③カナロア
最終決算時に舟、サーファー一匹につき2点(裏は4点)を得る
評価B
あんまり強くはないんだが、普通にプレイしてるとおそらく6点か裏なら12点になるであろう
これを取ったらちょっと優先度上げてもいいだろうが、裏ならともかく表でその価値があるかは不明
後半に取っても効果があるところは評価できる
有効じゃない村のサーファーはカウントされないので置き場所に注意

④ラカ
最終決算時にフルーツ1つにつき1点(裏なら2点)を得る
評価C
同上。灌漑、フラダンサープレイなら使えなくはないが裏で取っても意図しなければ10点は超えない
そして後半にあえてフルーツを取るメリットは薄いため、これの2点のためにあえてフルーツを取るかと言われると・・・?

⑤カネ
購入時に任意のリソースでティキを購入可能。ラウンド終了時に貝を1つ(裏なら2つ)得る
評価B
貝のコテージを得つつ、最安値と同値でティキを購入可能
一見強そうに見えるが最初期にこれを迷わず取るかと言われれば、他の人に譲って①のペレを狙った方が良さそう
弱くはないんだが・・・。名前もゲスい(関係ない)

⑥ク
やり付きトークンを獲得時に1点(裏なら2点)を得る。ラウンド終了時に足を1つ得る
評価B
足のコテージを得つつ、槍のコテージを得る
⑤のクと同レベルの効果ではあるが、クと違い、これを得た後に①のペレが来ても効果がかぶり気味なので諦められるという利点(?)がある
取った時に後悔しないというのは精神衛生上良い


その他

①サーファー
ラウンドの達成目標を2点(裏なら4点)下げる
評価B
三人戦と四人戦で評価が変わる
四人戦でサーファーが居ないと後半の目標を達成するのはかなりきつい
が、後半の目標をサーファーで無理矢理達成したところで3位以下だと雀の涙の点数
他の人が点数達成を諦める読みでどうするか決めたら良い。また、神様のロノ、カナリアシナジーがあるのでそのあたりでも変わる

②フラダンサー
ゲーム終了時にその村に置かれているタイルの数×1点(裏なら2点)を得る
評価A
確実に点を得られる
裏で置くと10点くらいは固い
最終点数120点程度が目標値となるこのゲームで置くだけでこの点数を稼げるのは強い
2人目以降は評価B

③フルーツ
ラウンドの終わりに貝にも足にもなるリソース、フルーツを1つ(裏なら2つ)得る
評価B
序盤で安いなら取っても良い
村を広げられない代わりに汎用性の高くなった貝or足のコテージといったもの
後半はフラダンサー、灌漑がある時以外は狙って取らない
だが、取るものが無い時に目標達成の為に次善の策として確保する時はよくある
4種類あるが、ダブらないように取るなら効果は同じ。オススメはビジュアル的にバナナ(なお個人差があります)

④灌漑
ゲーム終了時にその村に置かれているフルーツの種類の数に応じて(1.3.6.10)点を得る。裏ならラウンド終了時に好きなリソースを1つ得る
評価C
特化したプレイングが必要であり、フルーツ四種、フラダンサー、灌漑、ラカ(裏)が噛み合うと戦えなくはない
ただ、後半フルーツ取る行動そのものがあまり強くないため、実際は微妙
広げる必要のある、ティキカフナ戦法と同時に使えないこともあり、なかなかきつい
裏で取るのも2貝もしくは1ラウンド目で3貝ならともかく、それ以外のケースなら決して強い行動とは言えないであろう

⑤ボート
3足用(裏なら1つ無料の足がすでについてる4足用)のボートを得る
評価A
基本的に1つは持っておくほうが良い
裏で取ったときの無料の足は何も消費せずに1つ分の足として釣りに行くことはできないので注意
最初からボートを1つは持ってるが、島へ行くには必ず追加でボートを買っておく必要がある
三人戦では基本的に島は足がダブついてる時か、欲しい物の値段がずっと高い時以外は高いところに行く価値はない
ボートに特化しない限り安い値段のもの毎ターン1つ抑える程度にしておくのが無難
四人戦では本島が競争率が高いため、狙うのはアリ
ボートは村の一部ではなく、島の下部に置かれる形になるので注意

 

 

三人ハワイと四人ハワイの違い

①三人の方が人が少ないため、当たり前だけど好きなものを無理なく取れる
その条件下なら、ティキやカフナをコンプリートしやすく、手っ取り早く点数が稼げる
同じように、値段が安く手に入り数を確保できるので灌漑やフラダンサーが強い

②手順の重要度が下がる
手順を早くするためフライング気味に終わらせる行動が弱い
目標達成すれば結構な割合で二位につけられるため、目標達成の価値が上昇したのもある
また、最終手番の3手目でもそこまで酷い状態になってないし、6手目でも全然良い手が残ってる9手目でもやることはなくはない
これが四人制だと、4手目はともかく5手目と8手目や9手目と12手目の差は結構酷いので手番が早いだけで価値はあるんだけど・・・

③島の重要度は低下
数多く物を買える=足をいっぱい使う=足を大量に投入する島は使いにくい
目標達成等を考えると蛇足になってしまうためフルーツを投入する価値も低い
ペレや足のコテージなんかを取れた時は使えなくはないんだろうけど、回転率も低いため、有用な島が出る前にゲームも終わることが多い
レベル2の船を持った時に低レベルの島をちょこちょこっと回収するのは悪くないと思うが・・・

 

また気がついたことが出てくれば随時更新していこうと思う
今回の文量から察することができると思うが、私個人は非常にこのゲームを気に入っている
興味がある方は声をかけてください。是非一緒にフラダンスを踊りましょう

個人的評価 9点/10点